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Channel: さとみるくのロサンゼルス⇄ハワイ⇄沖縄日記
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離婚と貧乏生活

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今から約四年前の
離婚した直後

人生で一番の貧乏を味わいました。


公務員の家庭で育った私は
裕福ではないかもしれないけど
人並みの生活は送ってきましたし

昔から人、お金、食だけには
恵まれていた


はずが…


ガソリン代もないほどの貧乏に_| ̄|○


結婚2年目位で崩れてきた関係も
なんとか2年程頑張ってみたものの
限界…

彼と結婚した一番のポイントは
ビーガン(完全菜食主義者)だったはずが
いつしか一番ダメなポイントに…
彼は何も変わってない、変わったのは私。

最後の最後は私と野菜どっちを取るの?
みたいな展開に、野菜に負けました(^◇^;)


彼の持ち家を含め
望めば慰謝料はこの先何年も
もらえる状況ではありました。
でもその選択をすれば
相手を怒らせることになってしまう。
勝手な元嫁になんでお金まで払い続けなきゃ
いけないんだって、もっともっとひどい関係や
やりとりを続けなきゃいけなくなってしまう。

だから私は元旦那と今後も良い関係でいるために
何ももらわない円満離婚を選びました。
(結婚5年未満、子なし、財産分与請求なし
という書類記載のみのシンプルな離婚)


まさか地獄のような生活が待っているとも
知らずに…


元々、結婚してから趣味の延長上で始めた
ネットショップビジネスは
収入も趣味程度。
家を出て一人暮らしを始めて
体制を新たに整え三ヶ月、
予定していた収入額には
一向に達しない。
(まさに予定は未定!)


もう、目が覚めても
家賃も払えない
ご飯も食べられない
ガスも入れられない

起きたところで何も身動き取れない自分に
怖くてそのまま布団で泣きました。
目が覚めたって何にもできないじゃんと
虚しくて悲しくて情けなくて。


スタッフを雇っていたので
社長である私がバイトはできない。


スタッフに給料を払うため
シャネルやビトンのバッグも
こそこそ売りました。
(お金に余裕があるけどいらないから売る場合と
お金のために売る場合はこんなにも違うもんかと)


親に頼る?
私は長女というのがあるのか
社会人になってから金銭面で
親に頼るという選択肢はゼロ。
だからこそ自分の意思だけで
全て自由にやらせてもらってきたし
だから文句一つ言われませんでした。
自由に生きるためのお金なんて親に頼れない。
しかも目処も立たない支援なんてもらえない。


ローンを組むなど
車でもありえないという
ニコニコ現金払いの公務員家庭で育った私には
借金という概念もゼロ。
借りてまで必要な物などない
借りる位なら望まない。


かといってここに来て
商人気質でも経営者向きでもない私は
お金の稼ぎ方が分からない。


来る日も来る日も
貧困な日々に
ファッションだって毎日7パターンの繰り返し。

今日の気分や気候で選ぶ服じゃなく
前回あの人にはこの服で会ったから別の服
なんて選び方初めて(>_<)


ビバリーヒルズの高級レストランに誘われても
バレー代が払えそうもないから行けない。
(遠くの遠くに路上駐車して驚かれたことも)

プレゼントを買うお金がないから
誕生日会にも出席できない。


みんなで飲んだ帰りのこと
日本から来ていたバブリーな社長さんが
タクシーで帰宅して明日の朝タクシーで
車取りに来なさいってくれたタクシー代も
翌朝何キロも歩いて車を取りに行き
その分浮いたお金は大切な軍資金。
(なんとなく渡した$100が
私の生活を支えていたとは思うまいw)


香港からラスベガスに遊びに来ていた
バブリーな友達カップル。
お部屋取ってあげるから遊びにおいでよ~って
全財産$80位しかないのに
往復のガス代にあてて向かった
ギャンブルのような一人旅。

高級ホテルのスイートルームが用意され
移動は全てファントムのリムジン
食事はベガスが一望できるホテル最上階の
三ツ星レストランでシャンパンとフォアグラ。

カジノでは何万ドルと賭ける友達の彼に
これ賭けてみなって$300のチップを渡され
どれだけそのまま逃げたかったことか!
(まさか彼女の友達が全財産$80で
遊びに来てるとは思うまいw)


もうゲームオーバーぎりぎりの生活。


何よりも恐ろしかったのが
人間は貧しくなると
犯罪心が芽生えてしまうという経験…

貧乏になり始めた時期と
東日本大震災の時期が同じ位で
あの当時は海外から自分達にできる支援を
少しでも増やしたいという気持ちがみんな強く
私も友達と街頭で募金箱を持って
被災地への支援金を募りました。

震えながら立つ私達に
応援の気持ちを入れてくれる道行く人。

帰りに$100程集まったお金を数えていると…

"このまま財布に入れても誰も分からない?"

なんて恐ろしい発想が浮かんでしまったんです。

貧困とは人の心まで変えてしまうのだと
そんな発想が浮かんだ自分が怖くて怖くて
人の道だけは外すまいと強く思い
すぐに寄付サイトにチャージし
ブログで寄付金額を報告しました。

一方、犯罪と道徳はこんなにも
隣り合わせなのかと。
考え方を少し間違うだけで
犯罪になってしまうんだと。
貧しさはずるい考えや発想を
生んでしまうんだと。


私はその一件で
お金をきちんと稼ぎたいと
心から思うようになりました。


お金持ちになりたい
贅沢したいなんかの前に
人の道を外れるような人間になりたくない。


自分に余裕がないと
人に寄付などできない。


そんな決意をしながらもある日
とうとう携帯代が払えない…
もう終わりかという時

以前からブログでのプロモーションを
希望される話はいろいろ頂いていたものの
いまいちブログでプロモーションをすることに
結果が出せるのか自信がなく
ずっと保留にしていたけれど
この際きちんと書面にまとめて
ビジネスとしてやってみることに。

もちろんその話をする時に
携帯代が払えないから契約して下さいなんて
私情を挟んだお涙ちょうだい話は一切なし。

以前から希望されていた方と会い
一通り話終わった後に
「じゃあ三ヶ月契約でお願いします」
すぐにチェックを渡されました。

その瞬間、張り詰めていた緊張の糸がとけたのか
涙が溢れてきてしまいました。

泣くつもりなんかなかったのに
仕事の場で泣きたくなんかなかったのに。

相手にとっては何でもないただのビジネスの
プロモーション契約。

私にとっては命の契約。

ずっと一人で苦しんでいた気持ちが
一気に溢れ出てきてしまったみたいです。

(今でもその命の契約は忘れられません)

そのお相手には本当にびっくりされて
昔から知ってる方なので訳を話したところ、

こんな弱ってる時に隙を見て入り込んでくる
おじさんの援助は受けちゃ駄目だからね
って(笑)

その言葉だけは守って
今日まできております(^◇^;)


それからプロモーションビジネスがスタートし
目に見える効果に喜んでもらい
結局クライアントさんも私もハッピー
もちろん良い物しかPRをしないので
消費者の方もハッピーという
私にとってまさに理想のビジネススタイル。


生まれたお金が買い付け費用となり
開発費となり他のビジネスにも回り
それぞれが潤い出す


あの貧困のおかげで良いお金の使い方も
学んだ気がするし、

$1の価値やありがたみを
心底分かることができたと思います。


それから以前にも増して
節約家魂に火がついてしまったのは
言うまでもありません( ´艸`)


私の人生を変えた貧乏生活
必要だった貧乏生活
{F1FD3231-10DF-45F1-808C-24F09FD1A8A9}
でももう二度と味わいたくないな~笑





さとみ






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